【映画】絶対に見るべき一本。映画「ヴィルンガ」をNetflixで見た

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環境問題や動物愛護に興味がある方なら見たほうが良いと断言する「ヴィルンガ」。もちろん、興味が無い方も、現状を知ってもらうために見てみた方が良いと思います。

危険なのはゴリラではなく「人間」という現実が、まざまざと見せつけられるドキュメンタリー映画です。
ネタバレを含む内容で書いていきます。

絶対に見るべき1本。映画「ヴィルンガ」

マウンテンゴリラを守る、レンジャー達のドキュメンタリー

WWFや環境問題に興味がある方や、動物愛護に興味がある方なら見たほうが良いと断言する「ヴィルンガ」。

もちろん、興味が無い方も、現状を知ってもらうために見てみたほうが良いと思います。
とてもわかりやすく、また、はっきりとした現実を突きつけられる作品なので、環境問題を考えるきっかけになるかもしれません。

昨今では、犬や猫の飼育問題や殺処分の問題が大きく取り上げられていますが、このヴィルンガのテーマとなる保護対象の動物は「マウンテンゴリラ」です。

内容はなかなか衝撃の受ける内容も多く、かなり突っ込んだ内容の作品です。撮影クルーも、まさしく命がけで撮影に挑んでいますので、こちらもかなり引き込まれます。

絶滅の危機に瀕するマウンテンゴリラ。

地球上には、わずか800頭あまりしか生息しておらず、その約半数がヴィルンガ山地に生息。
映画「ヴィルンガ」の舞台にもなる「ヴィルンガ国立公園」にも約200頭のマウンテンゴリラが生息しています。

映画「ヴィルンガ」は、ヴィルンガ国立公園に生息するマウンテンゴリラを命がけで守るレンジャー達の生活や仕事、様々な側面から彼らの行動を追った、ドキュメンタリー映画です。

また、レンジャーの方々だけではなく、撮影クルーもかなり内側まで入っていっており、問題となる企業や人々との対談や隠し撮りをしての撮影など、かなりハラハラする映像が多いです。

マウンテンゴリラがテーマとなっていますが、「自然破壊」が引き起こす自然への悪影響や人々の生活への悪影響も、大きなテーマです。

マウンテンゴリラを殺戮する連中もかなり問題ですが、「金」が目当てで自然破壊をすすめる人間。これが一番厄介かもしれないですね。
政府の人間も映し出されますが、まるで悪代官そのものです。

怖いことに、これがドラマではなく、現実だと言うのが恐ろしいことです。

ゴリラの聖地があるコンゴ民主共和国の現状

コンゴ民主共和国の位置
By Connormah投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, Link

アフリカのほぼ中央に位置するコンゴ民主共和国。1997年以前はザイールとしても知られていました。
その北東部、ルワンダやウガンダとの国境近くにヴィルンガ国立公園があります。

ヴィルンガ山地とルウェンゾリ山地に囲まれ、カバの生息するエドワード湖を有するこの国立公園は、マウンテンゴリラの保護のために「アルバート国立公園」としてベルギー領であった1925年に設立されました。

しかし、マウンテンゴリラの保護を目的とした公園のはずが、国の情勢によってこれまでに様々な危機が訪れ、今もなお、予断を許さない状況になっています。

ザイール(現コンゴ民主共和国)の誕生

1960年
ベルギーから独立したザイール(現コンゴ民主共和国)。
動乱や紛争が後を絶たなかったのです。

1965年
クーデターによりモブツ政権が誕生。
「アルバート国立公園」から「ヴィルンガ国立公園」と名称が変更される。

この時代ころから、密猟者の手によって、マウンテンゴリラは食肉や密売のために捕獲されるようになる。
また、それを止めようとしたレンジャーも数多く命を落とすこととなり、さらに木炭を得るための森林伐採も進むようになる。

1979年
ヴィルンガ国立公園が世界遺産に登録される。

1994年
隣国でルワンダ虐殺が発生、20万人にも及ぶ難民がコンゴに流入。
この流入により、ヴィルンガ国立公園の森林破壊が急速に進行。

さらに、武装した民兵が公園内のカバを大量に殺戮するなどの事件も多数発生。
ヴィルンガ国立公園は「危機にさらされている世界遺産」に登録される。

1997年
クーデターにより独裁政権を手にしていたモブツ政権が倒れ、国名がコンゴとなっても、政情不安は続きました。

2000年代
コンゴ北部でキヴ紛争が勃発。

回復の兆しをみせる、コンゴ民主共和国の情勢

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By J. Doremus – [1], Public Domain, Link

こうして見るだけでも、環境破壊と言うより人間同士の対立や人間の行いが、環境に影響してしまっているのがわかります。
簡単な事では無いのでしょうが、戦争は何も良いことを生まないですね。

コンゴ民主共和国では、ヴィルンガ国立公園の他にも「ガランバ国立公園」「カフジ=ビエガ国立公園」「サロンガ国立公園」「オカピ野生生物保護区」を有し、5つの公園全てが自然遺産登録がされています。

非常に恵まれた土地でありながら、紛争などの事件が絶えないということは、非常に残念でもあります。コンゴ民主共和国やザイールが題材となっている映画も多くあり、世界中からも懸念されていることが伺えますね。

個体数も徐々に増加傾向へ

2008年頃からは、コンゴ情勢も比較的落ち着いてきており、ヴィルンガ国立公園もコンゴ自然保護協会の下で管理されるようになりました。

これより、ヴィルンガ国立公園の保護や整備を目的とした基盤整備のために観光地として新たにスタートをきることや、寄附を募るなどの努力もあり、マウンテンゴリラの個体数も少しずつ増加傾向にあるようです。

しかし、今もなおマウンテンゴリラを狙うハンターも存在し、映画「ヴィルンガ」にも登場するレンジャー達が森を守り続けているのです。

また、国の情勢も良くはなっているものの、今もなお女性をターゲットにした犯罪や、殺人等の事件も発生しており、まだまだこれからといった感じではあります。

製作総指揮に、レオナルド・ディカプリオが参加

レオ様の呼び名で一世風靡したレオナルド・ディカプリオ。ロミオ&ジュリエットが懐かしいです。
映画「ヴィルンガ」では、製作総指揮で参加しています。

そんなディカプリオですが環境保護活動にとても熱心な方で、「レオナルド・ディカプリオ財団」を設立し環境保護に貢献、2010年から70件以上の環境保護プロジェクトを40か国以上で手掛けるなど、多大な貢献をされています。

2015年には世界中の環境保護団体へ1,500万ドルの寄附も。ちなみに、1,500万ドルは約18億円(レート:1ドル120円で換算)です!すごい金額!

「地球の環境破壊は、わたしたちが見過ごすことのできないほど速いペースで進んでいる。人類にとっての大きな課題に取り組む団体を支えられることをうれしく思う」

レオナルド・ディカプリオ財団の公式サイトで発表されたコメント

はっきりさせておきたいのは、この問題は、ただ個人個人に、電球を替えようとかハイブリッドカーを買おうと言えばすむことではない、ということです。この災害は、個人が選択するレベルを「超えて」大きくなっているのです。これは今や我々世界中の産業界や政府が断固とした大規模な行動をとるべき問題なのです。

2014年 国連 気候サミットでのコメント

「僕は科学者ではありませんが、科学者である必要もありません。なぜなら世界の科学者たちはすでに言葉を発して、我々が力を合わせて行動を起こさなければ、我々は間違いなく滅びるという予測を伝えているからです」

2014年 国連 気候サミットでのコメント

長編ドキュメンタリー賞にもノミネート

映画『ヴィルンガ / Virunga』は、第87回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞にもノミネートされました。
残念ながら受賞は逃しましたが、非常に価値のあるドキュメンタリー映画だと思います。

アカデミー賞と言えば、ディカプリオさん。
遂に、というかようやく「レヴェナント」でアカデミー賞主演男優賞を手にすることができましたね。おめでとうございます!

また、ディカプリオは映画「ヴィルンガ」の製作に続き、自身の製作会社アッピアン・ウェイより、Netflixと複数年契約を結んで「環境保護をテーマにした作品を制作していき、映画製作に社会貢献活動を取り入れたい」と発表もしており、今後もヴィルンガのようなドキュメンタリー映画を発表していく意向を示しました。

スタッフ情報

監督 オーランド・ボン・アインシーデル
製作 オーランド・ボン・アインシーデル
ジョアンナ・ナタセガラ
製作総指揮 レオナルド・ディカプリオ
アダム・デル・デオ

まとめ

環境破壊や国の情勢に立ち向かうレンジャー達。彼らの行動を追った映画「ヴィルンガ」は、ぜひとも見て欲しい一本です。
マウンテンゴリラとレンジャーとのふれあいのシーンや、彼らの日常も描かれているので、映画内全てが暗いイメージではありません。

逆に彼らの日常を見ることで、彼らが精神的にいかに強いかが垣間見える部分でもあります。
映画「ヴィルンガ」。ぜひ見てみて下さい!

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